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エロゲレビュー 腐り姫~euthanasia~

行殺新撰組のライアーソフトから発売されている「腐り姫~euthanasia~」をプレイしたのでレビュー。

ストーリーは

父親と妹が怪死を遂げ、記憶喪失となった主人公は、義母に連れられ、故郷の町へと戻る。そこで主人公は蔵女(くらめ)と呼ばれる、深紅の着物の少女と出逢う。
少女は自分の妹に瓜二つだった。
取り巻く家族や友人たちは、うわべでは彼の回復を望みながらも、罪の意識を心に潜ませている。蔵女はそんな人々の隙に取り入り、甘美な肉欲と狂気を与え、身も心も崩壊させていく。
記憶と現実の境界が揺らぎ、喪失感と、蘇る恐怖との狭間に葛藤しながら、やがて全ての記憶を取り戻し、赤い雪が降り積もるなか、世界が死の静寂に包まれるまでの4日間。
(OHPより転載)

と、なっているのですが、登場人物が殆ど全員何処かに障害持ちというイカレ具合が素敵です。
主人公は記憶障害、義母は盲目、義妹は社会不適合者で口が悪い、元恋人は足が不自由、幼馴染の二人は……多分まとも。多分。こんな設定、恐らくエロゲーでしか出来ないでしょうね。

退廃も退廃とした4日間の物語を何度も繰り返していくという形式なのですが、プレイする度に視点や人物が少しづつ変わっていく(つまり何度も既読文を読ませられない)のには感動しました。
また、声優が上手い。非常に上手い。キャラに良くマッチしていて、プレイヤーをゲームに引きずり込みます。BGM・効果音もたまりません。
そして特筆したいのが、視覚効果の巧みさですね。既視感(デジャヴュ)特有の、一瞬ぱぁっと何か映像が思い出される、見えるんだけど見えない感じが良く出来ていて驚きました。
プレイしていて思わず目を細めながら、「あれ、なんだったけ、思い出せそうなんだけど、あれ?」などと無意識のうちに考えてしまったり……w

全体を通して、とても楽しめたのですが、残念なのは終盤の超展開。何でいきなり時を駆けるSFモノになっちゃったのか。ちゃんとまとめさえすれば、間違いなく名作の一つに成り得たと思うのですが……。

10点中8点。


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